習字・硬筆 マメ知識

中学受験で使う鉛筆の選び方

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受験で使う鉛筆は「使い慣れているもの」にしましょう。

中学受験の際などに気になるのが「本番で使う鉛筆」ですね。

実際のところ、普段から使い慣れている筆記用具を使用することが肝要です。
子供の精神はまだまだ未熟です。
ほんのちょっとしたことでも動揺します。
例えば、普段芯の濃さがBのシャープペンシルを使っていた子どもが、入試本番、試験官の諸注意事項で「HBの筆記用具を使うこと。」と言われただけで舞い上がってしまい、実力を発揮することができなかったという例があるといいます。
大人にとっては大した問題でなくても、入試本番の子供には大きなストレスになることがあります。

塾に通っている方は、塾の指導で普段から鉛筆を使っている方が圧倒的に多いと思います。
これにはきちんとした理由があってのことです。

シャープペンシルより鉛筆

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小学生はまだ成長段階で手の関節などが柔らかいため、重量的に重かったり、材質的に固いシャープペンシルよりも木製で柔らかく軽い鉛筆の方が適していると言われています。
また、受験する予定の学校の入学試験でシャープペンシル不可の場合がありますので注意が必要です。
さらに、最近では入学試験の答案をスキャンしてから採点する学校もあるため、芯の細さや濃さから読み取られない可能性が高いシャープペンシルは避けるようにした方が無難です。
マークシート方式の場合は、塗りつぶすという作業が必要なため、芯の太い鉛筆の方が適しています。
また、中学受験では漢字の止め、はね、はらいまで厳格に採点される傾向があります。
その場合、シャープペンシルは力加減が伝わりにくく、不利益を被る可能性があります。
解答の書き損じ、計算ミスなど、時間制限がある中、シャープペンシルは跡がのこって消しづらく、力任せに消しているうちに解答用紙を汚してしまったり、破損してしまう可能性があります。
以上のような理由から、塾ではえんぴつの利用を推奨し、普段から使用して入試本番までに慣らすように指導しているのです。

入試本番での注意点

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【入試本番での注意点】

*本数は多めに、持ち運び式の手動えんぴつ削りも持たせると安心です。
*長さも短すぎるものは論外ですが、真新しいものも避け、数回利用したものを使うようにしましょう。
*鉛筆が頃がらないように輪ゴムで止める。

*止める輪ゴムは通常の細いゴムよりもヘアゴムのような太いものの方が、子供には扱いやすいという声もあります。
この点に関しては個人差があると思われますので、お子様に入試前の模擬試験などで試してもらってから決めるといいで
しょう。
*濃さは一般的な濃さのHB以上2B以下が望ましいでしょう。
(2Bより濃いものは芯が柔らかすぎ、知らぬうちに手でこすって、解答用紙が汚れる可能性があるため避けた方が無難です。)
*神社でご祈祷された、五角えんぴつや合格えんぴつなどの応援グッズやキャラクターえんぴつなど、余計な文字の入ったものや形状が特殊なものは使用しない方がいいでしょう。
(使い慣れない形状のものは子供が戸惑いを覚えることがあります。また、格言やなど余計な文字が入っている場合は、学校側で使用禁止とすることがあります。)

最後は子供次第。

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塾や中学受験経験者などのおすすめブランドが紹介されるかと思いますが、実際に使うのは子供自身です。
子供に普段から、色々なメーカーのものを使わせてみて、本人が一番使いやすいと評価したものを持たせるのがベストです。
子供によっては、この内容はシャープペンシルが使いやすい、と判断する子供もいます。
その場合は、シャープペンシルも併せて持っていけばいいだけのことです。
事実、シャープペンシルを普段から使用している子供は、シャープペンシルを複数本とマークシート用に鉛筆を数本持参するということです。
見定めることは重要ですが、あまり神経質にならず、ゆとりをもった準備をするように心がけてあげてくださいね。
最近では芯の太い、キッズ用のシャープペンシルなども発売されており、中学校側で禁止していなければ、全く問題ない場合が多いです。
入試要項を十分読み込んで、受験予定の学校がどのような指示をしているのかを把握することをおすすめします。

小学生はまだまだ子供です。
中学受験が初めてのチャレンジとなる子供も多いことでしょう。
当日は親子ともども緊張する一日となるでしょうが、その中でもベストを尽くすことができますように、心から応援しております!

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